ここ最近、急に暑くなってきたと思ったら、また寒くなったり・・・
こんなに天候がおかしいのは、来日してから初めての経験です。
季節の変わり目は人も車も、体調や調子が変化します。
身体も愛車も労わってあげてください・・・
さて、当ブログでもすっかりお馴染みのモデルになってしまった「ランクル」ですが、
とても残念なことに、今までに、何台ものシェビーのスモールブロックに換装されているランクルを
拝見してきましたが、「最後の仕上げまで、完全にできている車両」に一度も出会ったことがありません(涙)
藤沢にお住まいのO様も、TPIに換装済みの「70」にお乗りですが、
チェックランプ点灯やエアコンON時の不調など、ずっとお悩みを抱えていたそうです。
いろんなところを探して、すべてを解決できる当社に、ようやくたどり着いて頂きました。

Hug hug

まずは、ご依頼のお手紙をご紹介します。

このエンジンは88年式トランザムに載っていたものを移植しています。
レース屋さんが作業をやったようですが、エンジンやミッションのマウント、ドライブシャフトなど
載せ換え作業自体は、とても綺麗に仕上がっています。配線もまずまずですね。
つまりは、板金的作業は卒なくできるってことでしょうか?

ihihihi
さて、問題はここからです。
エアコンの取り回し・・・
→できてません

Oh no!
そして、最大の問題は・・・
→ECUのセッティングが「まったくできていない」ということです。
頂いたお手紙に書かれていますように、305を310にボアアップし、
インジェクターやカムシャフトを換えたのであれば、ECUのマップを書き換えなければなりませんが、
まったくなされていないので、調子が悪いのは、当然の結果です。
ASEの紳士協定として、同じ資格を保有している仲間を避難することは禁止されているので、
基本、他社様のお仕事に口出しするつもりはないのですが、
あまりにも「がっかり」させられてしまう作業を見てしまうと、
よくわからずに高い金額を払わされた「エンドユーザー様」が可哀想で仕方がありません。
ランクル70マニュアル車用に書き換えたデータを入れて、さらに
ACPTを施します!

アイドリングは常に1000rpmを超え、不安定な状態が続いていたのですが、
ランクルの現状に合わせてデータを書き換えたことにより800rpm付近で、ピタッと安定しました。
(出ていたトラブルコードも、解消しています。)
↓↓↓↓↓

ドナーである88年トランザムとランクルの構造の違いは、なんでしょうか?
なぜ、アイドリングが高いのでしょうか?
車に詳しい方であれば、ピン!ときますよね!
スワップ後に何もせず、
さらにメカチューンまでされているのなら、アイドリングが安定などする訳がない・・・
お分かりいただけますでしょうか?
シボレーのエンジンやインジェクションシステムがダサいのではなく、作業に問題があるのです・・・
そして、写真にはありませんが、日本におけるエンジンスワップの七不思議の一つに、
「電動ファン取り付けの謎」というのがあるのですが、下記2枚は、それに絡んだ作業ミス写真です。
↓↓↓↓↓

そこで問題です。

上記2枚の写真で、何がダメであるのを、私が皆様にお伝えしたいのか?
推測できる方は、メールにて回答をご応募ください

Please submit your answer via e-mail. (正解しても、特に賞品はありませんが・・・)
仕上げに、ビッグスロットルを装着し、リンケージを溶接、正確に作動するように修正、
塗装を施して完了です。
・BEFORE

↓↓↓↓↓
・AFTER
人間であれば、臓器移植をすると、拒絶反応がでます。
その拒絶反応を起こさないように、免疫力を低下させる薬を飲み続けなければなりません・・・
車の場合は、拒絶反応を起こしている頭脳に適応能力を持たせてあげることで
最初から搭載されていたエンジンやミッションのように作動してくれます。
当ブログをずっとお読み頂いている皆様なら、分かっていただけますよね!
「スワップや、チューニングができる!」と公言しているショップとは、
「最後の仕上げまで、正しくできる」お店のことを指します。
搭載することはできても、最後の部分は「できない!」と、
正直に申告してくれるショップ様は、とても良心的なお店ですので、信頼しても良いと思います。
エアコン ”ON ”すると調子が悪くなるため、窓を開けて走行していたO様・・・
アイドリングも安定し、スロットルレスポンスもよくなり、とても喜んでいただきました!
本当によかったですね!そして、ありがとうございました!
次回、お時間とご予算のご都合ができましたら、
継ぎ接ぎエアコンホースの取り廻しをメーカー純正品のように作り変えましょうね!
今日も、「辛口」のロミオでした。
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テーマ:アメ車 - ジャンル:車・バイク
- 2010/05/15(土) 17:00:19|
- トヨタランドクルーザー
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ランクル80・TPIスワップのY様より、嬉しいインプレが届きましたのでご紹介させていただきます。
Y様はブログを見て下さってご来店。
①配線やコンピューターデータがめちゃくちゃだったのを正しく修正 → 「
シボレーTPIエンジンスワップ ①」
②ミッションオーバーホールとTVケーブルの調整 → 「
シボレーTPIエンジンスワップ ②」
③「
ACPT」コンピューターチューニング
と段階を経て仕上げて参りました。
では、Y様、インプレです。
「報告が遅くなってどうもすいません。Yです。先日は本当にどうもありがとうございました。
さて、A/T オーバーホールとコンピューターチューニングのインプレですが、
まず、巡航速度に乗るまでが早いです。アクセルを踏み込んで加速していくのが気持ちよく運転していて楽しいです。
そしてさらにアクセルを踏み込んだ際の巨体を引っ張っていく加速感は豪快です。笑いがでます。
また、峠道での登りでも、急カーブ手前での減速後や、追い越し車線でもうひと加速欲しいときにぐんぐん加速します。
いっぱいいっぱいだったチューニング前とは違い常に余力がある感じです。(時々ですが加速時にホイールスピンしている感覚があります。)
後は、排気音ですね。車検を通した際に排気漏れの音は多少は小さくなってましたがやはり気になります。
(車検を通した整備工場も苦労していたみたいです。ガスケットやボルトを変更したようです。)
こちらのほうもできるだけ早いうちに対処お願いしたいと思います。
どうもありがとうございました。」
Y様、ありがとうございます!
エンジンスワップ当初から私が携わっていたら・・・と無駄な時間とお金のことが悔やまれますが、
最終的には乗って楽しいところまでもってこれましたので、よかったと思います!
私は、北米車本来のエンジンパフォーマンスを体感されていないという日本の方が多くいるという事実を、いつもお伝えしてきております。
そのすばらしさを感じることなく、車を降りてしまう方があまりにも多く、とても悲しいです。
何が正しくて、何が間違っているか?なんて、わかりにくいですよね・・・
お悩みの方はぜひ、オーダーフォームからご予約いただき、ご来店ください。
テーマ:カスタム - ジャンル:車・バイク
- 2009/06/14(日) 12:54:28|
- トヨタランドクルーザー
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今週は一気に暖かくなりましたね!皆様、そろそろエアコン整備の準備をお願いいたします。
今月号のアメマガ、読んでいただけました?あの記事の後日談もありますので、近日中にご紹介しますね!
さて、今日は約1年前にご来店いただきました、ランクル80・TPIスワップ、Y様のミッショントラブルについてご紹介いたします。

最初に入庫した際、問題だらけのスワップ作業を修繕している中、TVケーブルの調整がまったくなされてないことに気がつきました。
「A/Tミッションがあまりよい状況ではありません。今回の修繕で、エンジンが本来のパフォーマンスを発揮しはじめると、ミッションがもたない・・・」
近い将来ダメになることを予測し、相談の結果その時点では様子を見ることにしました。
「GMのミッションはそんなに弱いのでしょうか?・・・」
いいえ、違います!
TH700R4のA/Tミッションは機械式のため、ケーブルの調整が必要になるんですね。
キックダウン時など、アクセルケーブル開度に連動させ、TVケーブルの調整をしなければ、ミッション内部の圧力があがらず、スリップ状態になり、一気に寿命を縮めてしまうのです。
Y様のミッションはスワップ後から、この調整がまったくなされていないまま、走行を続けてしまっていたのです。
もともとランクル80のA/Tは電子制御式ですから、そのような調整作業は必要ありません。
おそらく最初にスワップ作業を実施した業者様がこのことを知らなかったものと思われます。
トヨタ車のことはよくわかっていても、GM車のことをよくわからない場合にありがちなミスですね。
こういう失敗事例は本当に多いのですが、雑誌等、メディアではなかなか表にでてきません。
専門店様はその取り扱い車種を毎日診ているので、誰よりも車両について詳しいと思いますが、
すべての業者が全世界すべての車両の知識を保有しているとは限りません。
不況の折、どんな依頼でも受けないとならないご時勢です。
エンジンやミッション、コンピューターを載せかえる作業の依頼は、ユーザー様の方で、より慎重な判断をお願いいたします。
テーマ:カスタム - ジャンル:車・バイク
- 2009/03/21(土) 20:44:05|
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今日は長野県よりお越し下さいましたY様のランドクルーザーのレポートです。



Y様はランドクルーザー「
シボレーLT1エンジンスワップ」のブログを御覧頂き、「エンジンはTPIですが同じような症状なので見てもらえますか?」と私には、とても嬉しいお問い合わせを下さいました。コンピューター診断、チューニング、だーーい好き!^^
まずは、ご来店頂き診断です。
今回はLT1スワップよりも酷い状態でした。配線やコンピューターデータがメチャクチャでした。もちろんトラブルコードも出てました。(チェックランプは取り付けられて無かったです。ありえないですね!)
本当に酷すぎて、ここには書ききれません。(><)
「お客様の声」が何より良いと思いますので、Y様から頂いたインプレメールをご紹介します。
「先日はお世話になりました。Yです。ランドクルーザーの修理ありがとうございました。
一般道、高速道路を走行しましたが、以前とはまったく別物です。書き換え前は、アクセルの踏み込み具合に対するスピードがかなりずれてるようで、常に違和感を感じていました。また、高速道路でアクセルを踏んでも100km出すのがやっとという状態でした。それが今回の書き換え後、アクセルを踏んだ時の反応も良くなり、気持良く運転できるため、運転がとても楽しくなりました。車が軽くなった感じです。ようやくV8を堪能することができました。ただ、気になった点というか現状の悪い部分が露出してしまったのですが(以前の状態ではほとんど気にならなかったことですが)、エンジンパワーに現状の足回り(へたってきているのもありますが)では役不足なようで、ふらつきが気になってしまいました。今後は交換した方が良いと勧められたパーツの他に、このあたりも交換していきたいと思います。本当にありがとうございました。今後もお世話になると思いますが、よろしくお願いします。」
Y様、ありがとうございました。こちらこそ宜しくお願い致します。
快適なドライブで、思う存分V8を堪能して下さいね。
直らないトラブルでお困りの方、当社にて必ず直しますので御相談下さい!!詳しくは
コチラ
テーマ:カスタム - ジャンル:車・バイク
- 2008/04/17(木) 18:41:34|
- トヨタランドクルーザー
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皆さん、エンジンスワップに興味はありますか?
もしくは、エンジンスワップで、既にお悩みの方はいませんか?
どの車でもOKなのかな?
どのエンジンが一番良いのだろう?
安心して乗れるのかな?
エアコンの取り付けは可能だろうか?
費用はどれくらい???
詳しい解説書や雑誌記事が無い中、
わからないことだらけのエンジンスワップではありませんか?
1985にGM社のTuned Port Injection(TPI)エンジンがでた頃から私はいろんな車にGM EFI(TBI、TPI、LT1、LS1)エンジンスワップをしてきました。
今、発売中の、「
ACPT」と「
AC キャブスタイル・フューエルインジェクションシステム」の開発も、GM EFI エンジンスワップ用のコンピューターデータの書き換えがきっかけでした。
20年前は、ハーネスキット(配線)やVATS(イモビ)の解除キットが無くてかなり大変でしたね ^^;
今はいろんな会社からハーネスキットはもちろん、エンジンマウントキットまで出てるので、比較的簡単にスワップ出来るようになりました。しかしスワップをされてる皆様からは「エンジンの調子が悪い、思ったよりパワーが無い、燃費が悪い、オーバーヒートする」とさまざまな悩みが聞こえます。
さて、今回は埼玉からお越し頂いたO様のレポートです。
ランドクルーザー(マニュアル車)を、ある専門ショップ様でカマロのLT1にスワップ。
「待望のアメリカンV8を得て!最高!!」と思いきや・・・・・
・エンジンの調子が悪い。
・思ったよりパワーが無い。
・燃費が悪い。
・マフラーから黒煙が出てガソリン臭い。
・エンジンオイルがすぐ汚れる。
とダメダメの連発です・・・


せっかくお金も掛けたし、なんとかしたい!といろいろショップを探すもなかなか見つかりません・・・・
困った・・・・
そんな中、雑誌記事で「
ACPT」コンピューターチューニングと出会います。
お問合せを頂いた後、すぐにご来店頂き、まずは試乗からスタートです!しかし、車をみると、コンピューターチューニング以前に、コンピューター診断が必要な状況に即時に気づいてしまいました・・・
スキャナーを繋げてみると、なんとトラブルコードが12個も出ているではありませんか!!
そうなると、もちろんチェックランプ(SES)は点きっぱなしになるのですが、なんと、それをO様に気づかれないように、隠す為でしょうか?外されています!!
いや~ ひどかったです。
プラグが真っ黒

PCMの配線がめちゃくちゃ
これは酷い・・・・

すべて綺麗に直しました。


エンジンスワップにおける、チェックランプ(SES)点灯理由はいろいろありますが、コンピューターのセッティングを車にあわせてないことがその大半です。
ちゃんとデータを書き換えればアフターのコンピューター(フルコン)に換える必要はないですよ!
O様の場合、カマロのLT1エンジンをマニュアルのランクルに載せる際、コンピューターを書き換えてないので、コンピューターはオートマシフト信号を出します。当然、オートマから応答が無いので、問題があると思ってチェックランプ(SES)を点灯させるのです。
修理後は調子も燃費も良くなって、かなりパワーアップ。
AWDですが、ホイルスピンします。スポーツカーみたいに。すごいですよ!!! ^^
O様は「これが本来のアメ車V8のトルクですね」と大満足でした。
最近、ランクルにLT1やLS1をスワップしてる事例をよくみますが、皆様も、O様のように悩まれていませんか?
あなたの悩み、必ず解消致します。お気軽にお問い合わせ下さい! ^^
コチラ
テーマ:カスタム - ジャンル:車・バイク
- 2007/11/17(土) 15:28:17|
- トヨタランドクルーザー
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